新生児黄疸は生後2~3日からみられる黄疸です。
皮膚や白目が黄色っぽくなる症状で、約90%の赤ちゃんにみられる生理的なものです。
その後7日~10日くらいから少しずつ治まってきますのでそれほど心配はいりません。


赤ちゃんはママのおなかの中にいるときは赤血球が多く生まれてくるとそれがこわれます。
おなかの胎児は成人と比らべるとわずかながら酸素不足です。
それを補うため赤血球を増やし必要な酸素量を保ちます。


赤血球中のヘモグロビンがこわれると産生されるビリルビンという黄色の色素は、肝臓に運ばれて処理され胆汁として体の外へ排泄されます。
しかし肝臓の機能が未熟な赤ちゃんは処理が遅れることが原因でビリルビンの血中濃度が高くなり皮膚が黄色くなってしまうのです。これが「新生児黄疸」です。


ビリルビンの値が高い重症の「新生児黄疸」になると脳細胞にダメージがあり後遺症などの悪影響を及ぼすことがあります。
その場合は光線療法で「新生児黄疸」の治療をし光をあててビリルビンをこわします。 



母乳で育てている場合は粉ミルクよりも黄疸が長引くことがあります。
詳しくは母乳性黄疸の記事をどうぞ。

また血液型不適合による黄疸の記事もあります。
ママと赤ちゃんの血液型が違う場合や組み合わせについてがわかります。