赤ちゃんの肝臓は水に溶けにくいビリルビンを溶けやすくするビリルビンにするための処理をしますが、母乳の中の成分がその働きを邪魔することがあります。
それが原因となり母乳で育っている新生児の赤ちゃんは、生理的な黄疸が長引いてしまうことがあります。皮膚が黄色くみえる黄疸症状は生後数日くらいから1カ月を過ぎるまで続くことがあります。これが「母乳性黄疸」です。
赤ちゃんの「母乳性黄疸」はビリルビンが上昇しても、そのまま母乳を飲ませながら経過を見ることが多いです。母乳で育てている新生児すべての赤ちゃんに「母乳性黄疸」がみられる可能性があります。
ビリルビンが生後間もない赤ちゃんの脳に悪影響を及ぼし脳組織の障害を引き起こすことがありますが、赤ちゃんの脳を守る血液脳関門という機能は生後1週間~10日くらいでしっかりしてきます。
「母乳性黄疸」は生後数週間から2~3カ月でおさまり、血液脳関門がきちんと働くことで治療をする限りではないのです。
生後まもない赤ちゃんの新生児黄疸では光線療法をすることがあります。
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